全心連ウクライナ「心のケア」交流センターでは、これまで様々な交流会を実施してきましたが、ティーンエイジャーのウクライナ避難民への心のケアが課題の1つとなっています。特に、1人で避難されてきた方は孤独感から閉じこもりがちになりやすい傾向があります。また、ウクライナへの爆撃が強まった秋以降に避難されてきた方は、惨事ストレスや戦争トラウマなどの大きな心の痛みを抱えていることが推測され、日本で孤独にさせない取組みが必要だと考えられます。
たとえば、東日本大震災の心のケアでは、仮設住宅の高齢者の閉じこもりへの対策としてアニマルセラピー的かかわり活動(T.A.A.A.)を実施し、外出のきっかけを作ることを行い、大変効果がありました。では、若者が外に出て、心身ともリフレッシュできるような機会を作ることはできないかと考えました。そこで、主に秋以降に日本に来た、ティーンエイジャーのウクライナ避難民や、一人で避難されている方を対象とし、スポーツや温泉など、多彩な体験ができる施設を利用して伊豆でのネイチャーセラピーを開催することを決めました。実施にあたっては、日本財団のウクライナ避難民支援助成プログラムの支援を受け行いました。
◆9:20品川駅に集合し、伊豆高原へ移動。とても楽しみにしてきたそうです
◆伊豆高原赤沢温泉郷は、周りを森で囲まれ、目の前には解放感あふれる海が広がるネイチャーセラピーとしては絶好のロケーション。早速、森林浴をしながらテニスで体を動かしてリフレッシュ
◆雄大な景色を眺めながら温泉で心と体をほぐし、食事交流会
※感染対策には十分、配慮をして行います(検温、アルコール消毒、換気など)。ご来場の方はマスク着用をお願いしています。
◆まとめ
参加された方から、来てよかった、すごく楽しかった、リフレッシュできた、友だちができたといった、喜びの声をたくさんいただきました。ウクライナ避難民の友だちができることで、日本で生活する孤独感を和らげたり、支え合っていくことができます。また、友だちと一緒に交流会に参加したり外出するきっかけになれば、閉じこもり防止につながるのではと考えます。自然にふれることで気持ちを落ち着かせるだけでなく、同じ思いを抱える方同士での交流が孤独感をやわらげることにつながったのではと思います。
今後も、より心のケアを必要とする方へのサポートを継続して参ります。
主催:
特定非営利活動法人ヒューマン・アニマル・インタラクション協会 一般社団法人全国心理業連合会(全心連)ウクライナ「心のケア」交流センター
場所:伊豆高原赤沢温泉郷(静岡県伊東市赤沢字浮山163-1)
対象:ウクライナからの避難民の方
担当:在日ウクライナ人・日本人ボランティア 参加人数:18人 ----- 本企画は下記の皆様にご後援、ご協力をいただきました。改めて心より御礼申し上げます。ありがとうございました。 後援:一般社団法人プロフェッショナル心理カウンセラー協会 助成:公益財団法人日本財団 協力:株式会社アイディアヒューマンサポートサービス